速読の本質は『流し読み』『飛ばし読み』です。

 

こう言うと

「そんなのは読書じゃない」

「それでは意味をつかめない」

「重要なところを読み落としたらどうするんだ」

というような批判をよく受けます。

 

今回はこの問題について考えてみます。

『流し読み』『飛ばし読み』は正しい読書じゃない?

「『流し読み』『飛ばし読み』は正しい読書ではない」という方がいます。
しかし、これは間違いです。

誰でも多かれ少なかれ『流し読み』『飛ばし読み』をしています。
逆に言えば、一字一句逃さず、100%理解しながら読んでいる人などいない!と言うこともできます。

例えば、ネットサーフィンをしている時、
会議のはじめに資料が配布された時、
漫画や雑誌を読む時、

こういう時、一字一句、丁寧になぞり読みしたりしませんよね?
かなりザーーッと読んでいますよね?

それでもなんとなく意味をつかめます。
それで問題はありません。

我々は学校教育の中で、
「きょう、ぼくは、おとうさんと、おかあさんと、かいものに、でかけました」
というような読み方や、受験対策としての読み方しか教わっていないため、これが正しい読み方だと思い込んでいます。
しかし、これは「学校教育の中での」正しい読み方にすぎません。

実用的な場面での読み方としては、ザーッと読み流す読み方の方がはるかの多く使われているのです。

 

『流し読み』『飛ばし読み』では意味がつかめない?

つかめます。

会議のはじめに資料が配られて、急いでザーッと読んだ時、
全然意味がわからなくて混乱してしまう人はいません。(相当ひどい文章でなければ…)

ただし、誤字脱字を見つけるため、間違いがないか点検するため、穴がないかを見つけるために読む場合には、流し読みは向いていません。
そういう場合には一字一句なぞり読みをした方が良いですが、文章の意味をつかむのには流し読み、飛ばし読みで十分なのです。

 

『流し読み』『飛ばし読み』では重要なところを読み落とす

人は自分が興味あること、知りたいことには敏感に反応する性質をもっています。これを心理学ではカクテルパーティー効果、もしくはカラーバス効果といいます。

例えば、週刊誌の表紙にはたくさんの見出しが載っていますが、それ見た時、全ての情報を等しく受信しているわけではなく、自分の興味のある見出しが優先的に目につくような心理作用があるのです。

これは本を読む際にも同じで、自分が興味をもっている内容(重要だと思う内容)だったら、流し読みしていても、かなりの確率で目につきます。

 

しかし、それでは筆者が一番重要視していること、一番言いたいことを読み落とす可能性があるのではないか?
…と思う人もいるかもしれません。

しかし、それはそれでいいのです。
その本から何を得たいか?その本の中で何が重要か?を決めるのは、筆者ではなく「あなた」だからです。

もしあなたが「どーでもいい」と思っているようなことを筆者が『一番重要だ』と思っているとしましょう。
この場合、速読していようが、熟読していようが、それはあなたの頭の中には残りません。

あなたが重要だと思うことが一番重要なのです。